葉

古道の寄り道2
古道の寄り道1を見る。   
 
 第3回 初日の出を天城山八丁池に見に行く
            2006年元旦
 今年も開催することにしました初日の出オフ。伊豆仲間には天城山のエキスパートが何人もおられるので、ここ2,3年は天城に入ることも多くなってきました。で今年も初日の出は八丁池近くの青スズ台で迎えようということになり…、行ってきました。あいにく天気予報は曇り。さてさて、初日の出は拝めたのでしょうか。

 午前4時40分、下田教育会館前にてkawaさんのお車に拾ってもらう予定。でもでも既に4時半には来ていただいた模様。私が行ってみると、すでにおじナベ先生を乗せて、待機してくださっていました。
 5時10分、河津湯ヶ野の町営駐車場で、りゅうさんと鴎七号さんと合流。新年のご挨拶を交わします。今年は、去年よりも寒くないですね。
 6時10分 最終駐車場に車を置き、暗い中を歩き始めました。空に星はありません。雪も足元には所々吹きだまりのように残っているだけ。風もないので、大変過ごしやすいです。

 めいめいザックを背負って明かりを手にし、さあ出発。kawaさんやらいおんさんはかつて一人でもこんな状況で歩きに着ておられたそうですが、私はダメだな…。恐いもん。

 去年の今日と違って月明かりがないので、あまり歩きやすくはないです。でも雪がないので、相殺されているかな。時々木立の間から「キャーァ」という動物の鳴き声がします。鹿のようです。ちょっと人間の悲鳴に似ているので、やっぱ恐いなあ。

 さて、最深部の駐車場まで入れてもらったお陰で、林道からコルリ歩道を通り、約30分で青スズ台に到着しました。



               第2回 伊豆の助さんのお店を訪ねる
                     訪問2005年10月15日
 
 いよいよ車齢17年を迎えて古さが目立ってきたわが愛車。 そろそろ乗り換えの時期かなあ、と思い、伊豆の助さんが見てきてくれた中古車、AE111レビンを見に出かけることにしました。もちろんそれだけで出かけるわけではありません。伊豆の助さんちを訪ねて日頃お世話になっているお礼を申し上げること、そしてもりそばをいただくこと! それが第一の目的です。

 お目当ての中古車店「リバーサイド246エルザ店」の営業開始時刻は午前9時30分とのこと。ではこちらを6時30分に出ることにしようと思い、86号をスタンバイ。しかし昨日からメーターパネル内のブレーキ警告灯がついたり消えたりしているんです。先月大枚はたいて修理したのに、またブレーキの液漏れが発生したのです。しかたなく液を補充する事にして出発。古い車は仕方ないです。


    出発直前にブレーキフルードを補充するとは…

 86号は、国道135号線をひた走り、熱海でビーチラインに進入。ここからは有料道路でお金と引き替えで時間を買います。海岸線を走るため、苦手な潮風を浴びて困っちゃうー。


          熱海ビーチラインは潮風が心配

 途中で無造作に入り込んできたセルシオをパスして料金所へ。往復通行割引480円を払います。
 海底トンネル風の湯河原パークウエイ(でもトンネルを出るといきなり高架橋で空中へ)310円を利用して、小田原へ入ります。
 西湘バイパスとの分岐は一般道を通ってパス。道は空いているので、200円倹約できました。コンビニでガムといちごまるごとヨーグルトを買い、一服。まもなく小田原厚木道路に入ります。

 土曜日というのに道路は空き空き。調子よく進みます。が、ここは厚木に着くまで2回、計700円を払うのね。だけど山岳地帯あり郊外住宅地帯ありの道なので、飽きません。左車線を80kmぐらいで巡航していると、追い越し車線を勢いよくドイツ車やセルシーが走っていきました。するとその後からこれまたすごいスピードで白バイがカッ飛んで行くではありませんか。あれは140km/hは出ているな。どの辺で捕まっているかと思って追いかけましたが、結局どこにもいず、あれれ???


       小田原厚木道路では、VIPカーと白バイにご用心!

 ここで大失敗。リバーサイドエルザ店に行くには小田原厚木道路を出て国道246号線を東進するのですが、何と、小田厚を終点まで行ったら、そのまま東名高速に接続してしまったのです。

 ゲート前でUターンすることも考えましたが、交通量が多く、非常に危険なので断念。しかたなく横浜インターまで行って、そこから246を西進することにしました。

 横浜I.Cまでは、距離14km、所要時間12分です。さすがにここまで来ると車は多いですが、無事インターを降り、246号線はどこかいな…、と探していると、ん? 前方にグリーンのエリーゼを発見。珍しいなと思っていると、ゼッケン××? あ、あれはわが師匠の緑あひる号ではありませんか。今まさにローダーに載せようとしていると事なので一大事発生と思って行ってみました。

 オーナーのケムンパスさんは西東京市在住のエリーゼ使い。私があひる号を買う動機を持つに至る直接の影響を受けた方なのです。
 挨拶もそこそこに事情を聞くと、これから富士SWに行こうと思っていた矢先、いきなりエンジンがブローしたとのこと。これから車を横浜の店に運んで原因を究明するというので、ちょっとだけ車載のお手伝いをして見送りました。うーん、私が東名に乗っちゃってここまできたのは、何かの因果かな。不思議なこともあるものです。


     師匠とエリーゼにこんな所で遭遇するとは…

 さて、無事246号線に乗って、西進すること10分程度。「沼津・静岡方面」などという文字を見つけると、なぜか懐かしくなります。(今来たばかりなのにね?)

 めあてのお店はハデハデなので、すぐに見つかりました。ただし反対車線側にあるので、一旦左折して逆戻り。交差点を信号で右折していざ訪問。


 昨日電話してあることを告げて、111レビンと対面しました。



 うーん、これですか、カッコいい! 低いスタイリング、流麗なライン。特にリアクオーターライン部のリアガラスからフェンダーに至るところの張り出しが大胆で、よくこんなカットをデザインしたと感嘆しました。最終型のレビンですもの、欲しいです。



 程度としては、6年落ちにしてはきれいな方かな、というのが第一印象でしたが、これ、外装は結構磨いてありますね。まだ磨き切れていない細部の汚れが返って目に付きます。例えば、リアのトヨタエンブレムの中に汚れがあったり、リアトランクを空けると排水溝に緑色の苔が生えていたりと、これは前オーナーが雨ざらしにしていて、たいして磨きもしなかったのだろうな、ということが容易に想像できました。

 内装は、年式相応と言うところでしょうか。でも、イグニッションキーを差し込む鍵穴の周囲に、ヒゲのようなひっかき傷が多数見られます。これは、キーを差す時、手探りで無造作にガチャガチャ探りながら差していたのでしょう。あまり車を大切にしていなかったオーナーだったのでしょうね。インパネに線傷あり、運転席にも助手席にも、座面に毛玉が見られました。若い人のデートカーだったのかな。




  キー穴回りの「ヒゲ」はいただけません


   トランク回りの溝に緑色のコケ発見!

 さて、「試乗してください。」という店員さんの勧めにより、実際に走らせてみることにしました。実はこれが本当の狙いだったのです。86を修理してくれたトヨタのメカさんに「111レビンがほしいのですが。」と相談したら、「試運転してから考えた方がいいですよ。」とアドバイスをもらっていたのです。

 店員さんが2人がかりで周囲を取り囲んでいる車をどけ、フロントガラスに貼ってあった「6速」や「11年式」などの色紙を剥がしてくれました。

 いざ運転席に乗り込み、エンジン始動。 まずはアクセルを踏まずにそっとクラッチミート。お店の場内をそろそろと走り出しました。が、国道246に左折で入る時、こ、これは!? と、大きな違和感に包まれました。そう、異様にハンドルが重いのです。なんじゃ、これは?! という感じ。同じカローラレビンの名を冠していても、これは全くの別の車です。うーん、これは期待外れ。おまけに車重もかなりあるようです。とても86のようにひらひらと峠道を走ることは難しいのではないでしょうか。

 お店の前の国道246号を、ほとんど直線とUターンで2往復し、お店に戻りました。これはどうしましょう。外から見たスタイルは本当に格好いいのですけれどね…。

 さて、事務所に入って86の下取りについて相談します。111に試乗している間、査定をしてもらっていたのです。しかしここのお店ではこのように古い車は扱っていないので、値段が出せないとのこと。業者用のオークションでは落札価格が20万〜40万なので、買い取り価格はそれ以下、つまり15万円ほどではないかと言うことです。

 これではちょっとためらってしまいます。なにしろつい先月25万かけてあちこち修理したばかりですからね。でもそんなこと言っていたら車の買い換えはできない、ということも確かなんですけど…。

 結局2時間ほどお店にいたため、既に時計は正午を回ってしまいました。購入するかどうかの答は保留し、お店を後にして、一路伊豆の助さんのお店をめざすことにしました。
 再び246に乗り、今度は東進します。ほどなく「大和駅方面」の大きな標識が見えました。後続車の接近に肝を冷やしながら右折レーンに入り、右折。そのまま道なりに進んでいくと、徐々に繁華街に入ります。地図にとりますと、駅手前のローソンの角を左に曲がれば、伊豆の助さんちお店があるはずです。しかし…、なかなかローソンが見えてきません。そのうち、とうとう大和駅に着いてしまいました。

 しかたなく駅前を左に折れて直進。だいぶ近くに来ていると思うのですが、確信はありません。そのうち、電柱の地番表示が「大和」から他の地名になってしまったので、慌てて駅方面に戻ります。と、いくつか信号を通り過ぎたその時、右手に「鈴屋」さんの看板が! とうとう到着。 お店の前に車を停め、緊張のために震える手で引き戸を開けました。


       伊豆の助さんご経営の「鈴屋」さん いい雰囲気です

 ちょうど時刻はお昼過ぎ。お客さんの多い時間帯です。でも、奥様と伊豆の助さんが快く迎えてくれ、久々の再開を果たしました。今日は一人の客としてお邪魔しているので、もりそばを注文し、いただくことにしました。んー、薫り高いお蕎麦! しかも驚くべき420円という低価格! ちょいびっくりしました。2枚いただけばよかったかなー。

 さてお客さんやお店に失礼となってはいけませんので、少し時間をいただいて、散歩がてら駅前の骨董市を見に行くことにしました。ネットで大和市を検索した時、恒例行事のそれが開催されていることを知ったのです。





 骨董市は駅の東側に長く店を出していました。気になったのは戦前の絵はがきや写真アルバムです。プラモデルやミニカーがあればもっとよかったのですが、これはこれで十分楽しめました。下田でももっとフリマをやると嬉しいのですけどね。あ、そうそう、裏通りにある「市場通り」(←私が勝手に命名)は、活気があってよかったです。生サンマやいなり寿司など、思わず買って帰りたくなりましたよ。


      こんな活気が下田にも欲しい!

 再び伊豆の助さんちに戻りますと、すでにお昼の時間は過ぎているのに相変わらずお客様が次から次へと来られます。 うまい蕎麦ときっぷのよいご主人にチャーミングな奥様ときたら、お客様が来ないわけがないです。本当はもっとゆっくりお話ししたかったのですが、そうもいきません。11月の再開と古道探訪を約束して、お暇することにしました。
午後2時半ごろ、次なる目的地、藤沢市への道順を教えていただき、後ろ髪を引かれる思いで伊豆の助さんちを後にしました。帰り際に持たせてくださったお蕎麦。お店のものでしょうに、申し訳ありません。ありがとうございました。

 藤沢市へは、国道467号線をひたすら南下します。しかしここも初めて通る道。時々地図を見ながらの走行なので、ちょっと恐かったです。

 大和から30分ほど走ったところで、次なる訪問先のたむらさんから携帯に着信。既に私の訪問をお待ちのようです。何しろ夜勤明けの所でお待ちいただいている上、こちらの予定がかなり遅れているので、気にされているのでしょう。申し訳ないです。
 今度は道に迷うことなくたむらさんちに到着。彼は、私があひる号の前に乗っていたマツダAZ−1を買ってくれた方のです。ネットつながりで売買したので、今でも親交が続いているというわけ。
 ところが、出迎えてくれた愛犬メリーは私のことを覚えていないらしく、激しい勢いで吠えるので弱りました。が、そこはたむさんのビーフジャーキー攻撃によっていつしかメリーも「お腹さすってポーズ」になり、ひと安心。ま、前回こちらに来たのが1年前では、覚えているはずありませんね。111レビンの話をしましたら、86からの乗り換えを非常に惜しんでおられました。古い車を維持する大変さも共通の悩み。でも古いからと言って、手放せないんですよね。


   メリーとAZ−1  私はずっとこれに乗っていたかったのですが…。

 コーヒーをいただきながら、AZ−1やたむさんの旅の話で時間があっという間に過ぎていきました。あまり帰りが遅くなってもいけないので、次回のオフ会でまたお会いすることにして、帰路につくことにしました。バイバイ、メリー。今度来る時は思い出してね。

 藤沢からは西湘バイパスを西進して、小田原、熱海と、海岸線を一路下田に向かって走りました。ほどなく雨が落ちてきて、フロントウインドウを濡らします。あひる号で来なくてよかった…。


       雨の西湘バイパス 少し渋滞していました

 途中、宇佐見で、たむさんお勧めの地魚回転寿司「おかべや」に寄り、夕食とをとりました。駐車場に車を誘導する係の人がドアを開けてくれ、入店。合羽を着ての仕事は楽じゃないでしょうね…。
 雨のせいか、店内のお客はまばらです。でも待ちのためのイスが壁に並んでいましたので、入る時は入るのでしょう。

 かんじんの寿司はと言うと、かなりいい方でした。値段とネタの点では、沼津の魚河岸回転寿司の次くらいかな…。寿司7皿とカキフライを平らげて1400円ほど支払い。ま、安い方だと思います。


          まあまあの味と雰囲気「おかべや」

 再び雨の中を走り、午後8時頃帰宅。久しぶりのツーリングで友人を訪ねることができ、いい1日となりました。また行きたいものです。途中の有料道路による高速移動は味気ないですけどね。

 さて、第1の目的であるAE111レビン乗り換えの件は、見送りになりそうです。まだまだ新しい車への切り替えができなさそうなので…。ただ、86の修理を頼んでいるネッツ店で新車への買い換えを勧めてくるので、それがちょっとつらいです。話を断るのが。




          第1回 古道仲間と河津桜祭りを訪ねる。
                     探訪2005年2月11日

 2月10日、河津桜祭りが開幕しました。桜の開花は4分ぐらいのようですが、見物客はかなりの人出だそうです。
 神奈川からおいでの伊豆の助さんに声をかけていただき、12日の土曜日に桜を見に行ってきました。

 待ち合わせは正午ですが、交通渋滞が予想されるので、家を10時半に出ました。手みやげは、相玉のおふくろまんじゅうにしました。


        時々おまけをしてくれるのが嬉しいおふくろまんじゅうのお店

 ちょうどまんじゅうが出切ったところに行ったので、10分待って、新しく蒸し立てのそれを買い、河津に向かいました。

 峰山からバガテル公園の手前を峰に下り、役場の前を通って浜に行くことにしました。が、峰に出る野田肉屋さんの角からもう渋滞しています。噂には聞いていましたが、これほどとは…。

 役場の周囲は臨時駐車場がいくつかあり、かなり車が入っています。でも駐車料金は一律500円のようなので、良心的といえるでしょう。夏の今井浜のようでは困りますもの。

 しかし500円でも駐車料金は遠慮したいもの…。そこで、かつての職場に行って、ちょっとスペースを借りることにしました。

 さて、正午までは1時間あるので、図書館に行くことにしました。お目当ては、郷土資料コーナーです。ぷうんと木の香りのする図書館に入りますと、親子連れが何組か本を読んでいました。
 郷土資料コーナーは、パソコンスペースの奥にありましたが、書架にある本は僅かでした。多くは書庫に保管してあるのでしょうか。
 それらの中から、読みたいと思っていた『文芸かわづ』と『河津町の民俗』という町発行の2冊を借りて、テーブルでページをめくりました。2冊とも、とても興味深い本でして、手元に置きたいと思いました。特に、『文芸かわづ』には、昔お世話になった鈴木修先生が随筆を寄稿されており、思わずコピーを頼んで持ち帰りました。まだ在庫があるか、役場に問い合わせることにしましょう。
 『河津町の民俗』は、特に信仰の項に関心を持ちました。こちらもいずれゆっくり読みたい本です。



 そろそろお昼なので図書館を出て携帯をオンにしたところ、さっそく伊豆の助さんからご連絡をいただきました。お待たせして申し訳なかったです。
 待ち合わせ場所をアオキの前ということにして歩いていきますと、ご家族と共に伊豆の助さんが迎えてくれました。清楚な感じの奥様と、きれいなお嫁様。お孫さんも元気そうですね。さっそく挨拶を交わして、桜並木の方に散策に行きました。


       みんな河津駅に降り立った人たちです。すごい!

 駅舎から吐き出された見物客は、川の流れのように桜並木の方へ移動していきます。空気はかなり冷たく、指がかじかむほどですが、河津川沿いの並木道は、原宿が引っ越してきたかと思うような多くの人々で賑わっていました。


                 すごい人出! 車道を歩行者天国にしています。

 伊豆の助さんとは拙HPを通じて知り合ったばかりですが、共通の趣味を持つこともあり、話は尽きません。お孫さんのこと、車のこと、郷里のこと、現在のこと…。私の娘らの行状についてもアドバイスをいただきました。父親(らしいことは何もしてないですけど)というのはつらい立場ではありますが、いつか気持ちが通じ合う時が来てほしいものです。


        海に向かう並木道です。ライブカメラが見えますね。

 さて、お昼の時間なので食事のできるところを色々さがしましたが、この人出ですので、なかなかありません。駅前の海鮮料理屋は30分待ちぐらいだそうで、パス。並木のすぐそばの「西尾」では、戸を開けるなり、けんもほろろに断られてしまいました。結局、駅前の「一和」で合い席ながら食事タイムとすることができました。
 でも、合い席も時にはよいものです。一緒に丸テーブルを囲んだのは千葉から来られたという熟年のご夫婦でした。河津桜の時期以外にたびたび伊豆に来られるそうで、この人出と渋滞に驚いていました。すでに孫が4人いると仰っていましたが、悠々自適の生活なのでしょう。何だか羨ましかったです。

 食事の後は、足湯のある公園の方へ歩いていきました。道沿いには、桜の木の数と同じくらいに売店が建ち並び、盛んに威勢のよい声で客を呼んでいます。こういう賑やかなのも悪くないですね。私はむしろ好きな方です。交通渋滞は困るけどねェ…。
 観光協会の駐車場近くでは、ミス踊り子のお姉さんが一緒に写真に収まってくれるサービスをしていました。


             シャッターチャンスを逃しました。残念。

 そろそろお孫さんがお昼寝の時間なので、伊豆の助さんと私は奥様方とはいったん別れ、公園で一休みすることにしました。ここで1つ缶ビールを、と思いましたが、車で来ていますので、甘酒一杯百円也でがまんがまん。またまたおしゃべりに花を咲かせてしまいました。
 相変わらず人の波はとぎれることがなく、トイレはどこも長い列ができています。特に女性用の方は大変なことになっています。業務用の大缶から開けて暖めていたこの甘酒でどのくらいもうけがあるのかな…、なんてせこいことを考えながら、幸せそうな人々をウオッチングしてこちらまで幸せな気分になってしまいました。


          女性はどの人も楽しそうですね。でもなぜか男性は仏頂面をしています。

 さてそろそろ腰を上げますかということになり、去年、りゅうさん、鴎七号さん、磯崎さんと来た時に寄ったわさびの売店を覗きましたが、残念ながら新芽の二杯酢漬けは売っていませんでした。代わりに生の芽を買い、自分で漬けることにしました。

 さてさすがに車を置いたところが心配になってきましたので、戻って取りに行くことにしました。実はお嫁様から、現在、私の旧職場は門をバリケードのようにして閉める、と伺っていたのです。ちょうど午前中は体育館で何か運動の練習会をしているようでしたので、門が開いていたのかもしれません。
 果たして戻ってみますと…、ガーン! 門が閉まっています。(ど、どうしよう!)と思って近づいてみますと、幸い施錠はしてありませんでした。そっと内側から閂を抜いて開け、車を出しました。

 その後は、城山の麓にあるご子息のお宅へ招いていただき、自作のテラスでコーヒーをいただきながら、またまたおしゃべりをして過ごしました。河津はこれから幼稚園や小学校の統廃合が進められるので、何かと大変なのです。日本全体がそういう流れなのですが、子どもと年寄りを大事にしなくて国が存続するのでしょうか。大いに疑問であります。

 さて、晴れ間にはあまり恵まれなかったこの日の天候。日も傾いてきたようなので、そろそろお暇することにしました。 別れ際に駐車場で交わしたのもやはり車の話題です。昔はずいぶんモータースポーツに傾倒されたそうで、そちらの話になると少年のように瞳を輝かせる伊豆の助さん。次回はぜひあひる号に乗っていただくことを約束しました。もしかしてS600と似た点を見いだしていただけるかもしれません。また、東浦路の散策も楽しみです。その時、ちょうど子どもを混じえた家族連れが目の前の東浦路を登ってきて、「城山へはこの道でいいですか?」と尋ねてきました。彼等が伊豆や河津を好きになってくれることを願いながら、車のキーをひねりました。またお会いしましょう。もう1回ぐらい河津桜を愛でるのもいいかな…。


         ワサビの新芽。2束で400円でした。
                                             
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