葉

横浜 坂巡り〜その2
散策 2008年12月28日   
 
再び坂巡りへ
 宿泊先のホテルへ戻って朝食をとった後、チェックアウトして車で港へ向かいました。駐車場に車を止め、ここから娘っこ達はコスモワールドの遊園地へ。私は、坂巡りの続きへと行きます。つまり別行動ですが、お互い大人なのでよいのです。コスモワールドから元町や山の手へはかなり歩きますが、ウォーキングだと思えばへいちゃらです。途中に見所もあるかもしれませんし。


            坂巡りに備えて朝食はがっつりいただきました

 車でよこはまコスモワールド(遊園地かな?)へ車を置き、娘達と別れました。この後、娘ッコ達はジェットコースターや観覧車で怖い目にあったそうです。


          観覧車はゆっくり動いているのに高いので恐かったようです

歩道に残るレール  
 横浜に来たらぜひみたいと思っていたレール。港の岸壁に近い歩道に残っているらしいのです。ロータリー式の歩道を渡り、赤レンガ倉庫を目指して歩きました。すると、タクシーが客待ちをしている静かな広場にレールが見つかりました。かつてはこの先にあった倉庫へと引き込み線が続いていたのでしょう。歩道をレールの高さに合わせて造ったのでしょうか。まさか後から歩道に線路を嵌め込んだのではないでしょう。


       道の曲がり方からして昔は線路が敷かれていたような気がしますが

北側の倉庫に近づきますと、歩道に埋め込まれた線路はすぐに見つかりました。躓かないように敷石と同じレベルに埋め込んであります。


             唐突に始まったレール敷

一気にトーンダウン
 レールの先を追っていきますと、煉瓦作りの基礎の跡が残っていました。明治期にあった税関事務所の建物の基礎だそうです。あえて埋めないで残しているのがよろしいと思います。





さらに先に進みますと、岸壁に巡視船「」が停泊していました。その近くに他国の不審船を展示している建物がありました。


            工作船展示館 中に船が丸ごと入っています

 無料と書いてあるので入ってみますと、中には数年前に日本海で日本の巡視船と遭遇して被弾し沈没した改造船が展示してありました。 この船に関わる人たちの気持ちはよく分かるつもりですが、ここで一気に楽しい気分がダウン。拉致問題が早く解決することを心より祈りたいと思います。


             海底から引き上げた工作船を展示しています
       
 でも私にはこの船を見ながら思ったことがありました。工作船に乗っていたKT鮮兵士達は船を爆破し、自分たちも海に沈んでいったんですよね。あの国に生まれたばかりに為政者のために暗い海に身を投げた時、どんな思いだったのでしょうか。海を一つ隔てた隣の国同士なのに、悲しいことと思います。そう思うのは私がまだ拉致問題を真剣に考えていないからでしょうか。

赤レンガ倉庫
 ずーんと沈んだ気持ちで資料館を出て、広場を歩きました。
 少し行きますと、赤いレンガで作られた倉庫が2棟ありました。内部は改装され、いろいろなお店がテナントとして入っているようです。ここにもレールが残されており、いい雰囲気で周囲の景色にとけ込んでいます。


     散歩やデートをする人たちはみなゆっくり時間を楽しんでいるように見えました




       赤い煉瓦倉庫と白いタワーの対比がちょっと奇異に感じられました

冬だけの限定施設でしょう、小さなスケートリンクがあり、親子連れやカップルの歓声が響いています。


          特設リンクでアイススケートに興じる人たちの図

レンガの積み方にはフランス式やイギリス式など、異なる方法があるそうですが、この積み方は何というのでしょうか。



 赤レンガ倉庫からは、これもまた線路の跡らしい緩やかな曲率をもつ歩道を歩いて元町へと向かいました。
 途中の橋には、やはりレールが残してありました。このレールがなかったら、かつてこの橋が鉄道橋であったことに気づく人は少ないでしょう。車道を見下ろすと、やはりそこも以前は鉄道敷きだったことがおぼろげに分かるのでした。


               レールを残した鉄橋が歩道になっています


        この道路もかつては線路が敷いてあったところではないでしょうか

山下公園へ
 山下公園に入りますと、赤い靴を履いていた女の子の像があり、記念写真を撮っている人たちがいました。六本木にある同じ少女の像を思い出しました。  


            山下公園から海を見ている少女像

少女の像の近くにはおじさんがいて、半ば強引に観光客のカメラを手にしてシャッターを押していました。写真を撮られる方の人は顔が引きつっていました。


      カメラを返す時に写真についてのうんちくを無理矢理聞かせるおじさんでした

 またしばらく行くと山下公園があり、緑地や歩道が整備されていました。カモメに餌をやる人、ベンチでひなたぼっこをする人、ペットのうさぴょんを散歩させている若い男性などが、思い思いに休日を楽しんでいました。


           ハトに混じってカモメも餌をもらいに来ています


            氷川丸は現役を引退してのんびり浮かんでいました

 赤い靴を履いた女の子像の近くにはうさぴょんを散歩させている人がいたのですが、こちらにはニャンを散歩させている人がいました。近くにいた少年が近寄って思いっきりかわいがっていました。私もご挨拶したかったニャー。


    しかしよくニャンが嫌がらないものですね うちの駄ネコなら絶対散歩はできません

元町へ
 ようやく朝来た元町商店街の南端に着きました。ここから再び坂巡りを始めます。ここまでの道のりは長かったです。


             やっと案内板に「元町」の文字が現れました

 元町にはたくさんの人たちが出て、散歩や買い物を楽しんでいるようでした。



 ある店の前に、こんな車がディスプレイされていました。イギリス製の古いMGでしょう。ナンバーが新しいのは惜しいですが、貴重な一台であることには違いありません。


            イギリスから海を渡ってきた車です

書店にて
 横浜のガイドブックを娘達に渡してしまったので、私の手元にはホテルでもらった簡単な地図しかありません。そこで元町の中で見つけた書店に入って、地図を買うことにしました。地図に書店の表示があるので行ってみますと、2階にあるお店でした。
店員の人に相談すると地図コーナーを教えてくれたので、地図を見ていますと、

「こんな本もありますが…。」

と、手にした本を紹介してくれたました。神奈川新聞発行の『坂の町横浜』という本です。とてもよい本なので、これ幸いと購入してお店を出ました。



汐汲坂
 元町の商店街をしばらく歩き、汐汲坂の下へやってきました。ここに坂名の標柱はないようですが、坂の下にあるお店の看板に「汐汲坂」の名前が記されています。


               「汐汲坂ガーデン」ですって 洒落た名前です



    「横浜 坂巡り〜その3」へ続く

                                             
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