葉

猫塚を探して〜その2
探訪2009年3月27日
 
御前崎へ
 資料によると、猫塚は御前崎の段丘の上にある、と言います。御前崎…、と言えば、そう、灯台が有名です。由比から移動して、まずは御前崎灯台に行くことにしました。
 東名高速道路を吉田インターで降り、海岸線に沿って伸びる国道150号線を南西に進みます。やや単調とも思える海岸線の風景を見ながら御前崎港を過ぎ、岬をぐるりと回って(実は道がよく分からず、大回りしてしまった)丘の上に立つ灯台に行きました。
灯台を含め、御前崎は史跡や名所がたくさんあり、それらを分かりやすく説明している案内板がありました。
(よく見ると、そこに「猫塚」や「ねずみ塚」が記載されていました。猫とねずみが共に塚になっているなんて、面白いです)



 御前崎の南に広がる遠州灘は昔から海の難所だったようで、江戸時代から回船の航行を見守る燈明台が立てられていました。その復元した建物が保存されています。

見尾火燈明台  
 これがその燈明台です。江戸幕府が寛政十三年(1635年)に建設した、と説明板にあります。これと同じ頃、下田の大浦に船改め番所が作られたんですよね。幕府が海上交通の取り締まりを強化したのでしょうか。同じ頃のできごとなのが興味深いです。





近くには「遷点塚」なる記念碑がありました。灯台の歴史に関係があるのだと思います。



御前崎灯台
 灯台は高さ22.5m。明治5年に建設を開始し、同7年(1874年)5月1日に点灯を始めました。10秒間に1回、白色光を閃光させて船舶にその位置を知らせています。入場券を買えば内部に入ることができるので、ランプのある上まで上ってみました。



螺旋階段を上って・・・、



外に出ると、すごい風! とてものんびり景色を眺めることはできません。
しかしよい眺めです。



駐車場のそばにあるお土産物店に入ってみました。面白い品を売っていないかな、と思ったのです。
そしたら、昔は石廊崎の売店などでたくさん売っていた貝細工がこのように並んでいました。
これらはつり下げ式の装飾品ですが、貝で作ったジオラマ風の置物などは職人さんが辞めていくのでだんだん貴重になっていくそうですよ。



それで私が買ったのは、この亀まんじゅう(笑)。御前崎らしいお土産ですね。中に餡の入ったパイみたいなお菓子で、かなりおいしかったです。


       
お客さん少なかったけど、今でも売っているのかなあ

ねずみ塚の由来
 さて、案内板を見て、まず近くにあるねずみ塚を先に訪ねることにしました。「ある日のこと、旅僧に化けたねずみが住職におそいかかると、二匹の猫に阻止され、双方とも息絶えた。二匹の猫は手厚く葬られたがねずみは村人によって海に捨てようと運んだが運びきれずにこの地に捨てて帰った。その夜、改心したねずみが村長の夢枕に現れ海上の安全、大漁を約束した。以来、この地に海の守り神として手厚く葬った墓がねずみ塚である。」  



これがそのねずみ塚です。新しく立て替えられたような感じなので、ちょっと残念。



さあ、いよいよ猫塚を目指して移動します。どんなところにあるのかなぁ〜。



こうした標識があちこちにあるので、迷わず行けそうです。



        「猫塚を探して〜その3」につづく 
  
                                             
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