葉

修善寺町の大平を歩く
探訪2003年9月29日   
 
 今日は、土曜日に行われた運動会の代休日です。よい天気に誘われて、懸案だった修善寺町から天城湯ヶ島町に至る道の探索を始めることにしました。そこはいつも沼津に行く時に素通りするだけですので、地理に全く疎いのです。ですから探索も一番最後になっています。でもここを攻略しないと全ルートコンプリートはできません。がんばって歩きますよー。

 修善寺の立野から不越坂を上りますと、国道414号線に出ます。右手の畑の一角の木の下には、たくさんの無縁さんが並んでいます。下田街道は、ここで国道を横切り、少しの間だけ山のふもとを進んでいたそうです。では、歩いてみましょう。


       信号の向こうが街道の道筋です

 横断歩道を渡り、車が一台通れるくらいの町道に入ると、道は上りになります。でもすぐに右に折れますので、ここは左に細い道を行きます。この道は当時のままではないと思いますが、畑の際に彼岸花が咲き、雰囲気のあるところです。やがてまた舗装路に出ますので、道なりに進みます。民家の間を通り、左に三島大明神の小さな祠を見る頃には、道は下りとなります。

 正面に、中宿のバス停と押しボタン信号が見えました。現国道に戻ったのです。下田街道は、ここからしばらく国道と同じ道筋をたどることになります。


      ここが下田街道? いい雰囲気です


         国道への出口と中宿のバス停
 
 押しボタン信号を押し、横断歩道を渡って狩野川方面に行きますと、じきに畑が見えます。右手にお社が見えてきますが、これが「ほうそう院」で、境内に道祖神が2つあります。これは中宿のサイの神だそうです。周りはソバの畑となっており、まるで信州の風景を見ているようであります。


          丘にひっそりと佇むほうそう院

 左の道祖神はかつてどんどん焼きの火の中に入れられたそうで、だいぶ痛んでいます。セメントで補修した跡も見えます。人々の幸福を願うために自分の体を痛めるとは、何ともおいたわしや。


           そばの畑と道祖神

 続いて、資料『下田街道』にある「上宿のサイの神」を探すことにしました。位置を特定する文章には、「下田街道沿いの上宿の中宿寄り、天城に向かって右側の畑の脇に立つ。」とあります。

 私はこれを読んで(なるほど畑の中か、と早合点し、道から入ってあちこちの畑のそれらしいところを一生懸命探しました。でも、いくら探してもないのです。やっぱり人に聞かないとダメだな、今日はこれくらいにして帰ろうか…、と思ってとぼとぼ歩いていますと…、何と国道の端にあるではありませんか! だってどうしたって畑の中にあると思いますよ。それがちゃんと国道沿いのお店「洋品のスズキ」さんの前にあるんですよ。足を棒にして歩いて探したのに…。 


       修善寺 中宿のサイの神様です 高さ1mほど

 下田街道は国道と同じく真っ直ぐ南に進み、ラフォーレの入り口辺りで山側に入るそうです。そしてまた国道に戻って柿木橋に至ります。途中、旭滝という良さそうなところがあるので、次回はそちらも行くことにいたしましょう。古いお寺があったところなので、石造物もきっとあるに違いありません。わくわく。
                                             
トップ アイコン
トップ

葉