葉

湧水のまち 三島を歩く〜4
ウォーキング 2008年9月6日   
 
三島梅花藻の里
 ここはどの辺りだろう?と思って周囲を見てみますと、あれれ、佐野美術館のすぐ前ではないですか。ここはよく車で通る道です。でもこんなところに梅花藻の保護池があるなんて知りませんでした。



梅花藻の里では常に清水が湧き出ており、魚やトンボを友にして三島梅花藻が豊かな緑を輝かせています。



清水を見るとやはり手を触れてみたくなるようです。



旧下田街道へ
 三島梅花藻の里を後にして歩き始めます。次は、佐野美術館の脇を通って、旧下田街道と三島大社を訪ねるのです。


        すぐ目の前にある佐野美術館へと道路を横断します

 佐野美術館の駐車場に梅花藻まんじゅうのお店があります。
 このおまんじゅうは新たに三島の名物に加わったそうです。どんなおまんじゅうなのか、次に行った時には買いたいと思います。


                 最近できたお店でしょうか

三島田町駅
 佐野美術館と降泉苑の裏を通って、三島田町駅の脇を通ります。昔はこの駅から沼津までローカル線が繋がっていたそうで、知っている人は配線跡を辿って沼津まで行くことができるそうです。そういう廃線路を訪ねるツアーもあってほしいと思いました。


           踏切から下り方面とホームを見たところです

旧下田街道
 三島田町駅から三島市役所前を通り、三島大社の鳥居前に続く旧下田街道へやってきました。

 あれれ、しばらく来ない間に、街道はこのように改修されたんですね。最初はここが旧下田街道だとは気づかなかったほど道の表情が変わっています。何だか変な感じ…。


           何やら現代的な舗装がされていますが、旧街道です

むらかみ屋の見学
 旧下田街道には、まだ古い建物が残っています。人車の往来が盛んだった頃に栄えたお店がまだ当時の建築様式を残しており、今回の散策で見学することになっていました。でも昔はもっと風情のある彩色がされていたのでしょう。今は・・・、ちょっと変な色になっています。


              「ムラカミ」は右から読みますね

 こちら“むらかみ屋”は、休憩所の一つに姿を変えています。こうした休憩所は市街散策コースの各所に設けられており、むらかみ屋は駄菓子屋のようになっています。


          昔はこのようなお店があちこちにあったような…

大社に近くなるに連れて土産物屋が増えてきます。


           涼しげな音を奏でる風鈴が旅の雰囲気を高めます

ニャンコだぁ〜
 鳥居に近いところに小鳥屋がありました。店先の鳥かごの中で、飼い主を待つ子猫がまだ暑い陽に照らされて布きれのように眠っていました。連れて帰りたい衝動に駆られましたが、それは叶いません。後ろ髪を引かれる思いでニャンコのいるお店を後にしました。誰かもらってください。


    子ニャンコにはよい環境ではないです 誰かもらって!

三島大社
 気になる子ニャンコをお店に置いたまま、やってきました、三島大社です。思えばここが私の下田街道探索の原点です。久しぶりに訪れ、感無量であります。


             この鳥居の前から下田街道が始まっています

 鳥居をくぐって境内に入り、下田街道を眺めてみました。ここから下田まで街道は続き、多くの人々と歴史を連れて道が機能していたのです。


              鳥居の内側から下田街道を望む

 とにかく暑いので、とりあえず宝物殿に入ってエアコンで涼をとりました。展示物をゆっくり見たいところですが、時間の都合であまりのんびりすることはできません。

その後、希望者だけで拝殿に行ってみることにしました。境内では、家族連れや観光客が思い思いの過ごし方をしていました。


               境内はかなり広いです

こちらが三島大社の拝殿です。重厚な感じのする建物です。


                 参拝客というより観光客?

はらいど神社
 駆け足で参拝を済ませ、三島大社から次の目的地へ向かいます。すると境内の西はじに、このような小さなお社がありました。三島大社にお参りする前に身を清めるための「はらいど神社(語源は“祓所神社”だそうです)」とのことです。神社に詣でるための神社があるなんて、さすが三島大社です。


              詣でる人は見られなかった“はらいど神社”

水辺の文学碑
 三島大社から楽寿園方面に歩きます。歩道には、一定の間隔をあけて三島に関係のある文学作品の文章を刻んだ碑が立ててあります。


               散歩道としてもよいところです

若山牧水や正岡子規、太宰治、井上靖などの文豪が三島や伊豆を愛していたことが分かる碑になっています。


           私としては文学碑の設置は良いアイデアだと思います

御殿川
 水辺の文学碑を見終わりますと、まもなく白滝公園に近づきます。その手前に水門があり、そこから御殿川が始まっています。
 御殿川というのは、この先の元社会保険三島病院があった辺りに徳川幕府第三代将軍家光が東海道を旅する時に宿泊するための御殿があり、その脇を流れていることから名付けられたそうです。


          この御殿川も辿って下れるようになっているのでしょうか

白滝公園
 御殿川を左に見た後、すぐ目の前に森が現れました。今日の最終目的地である白滝公園です。


        白滝公園の森 実は楽寿園のすぐそばです

 公園に隣接して白滝観音堂があります。中ではご婦人が一人でお参りをしているようでした。


          観音堂が現役で使われているとは、感激であります

 公園の片隅に“水の仕掛け”がありました。「めぐみの子」という仕掛けだそうです。スイッチを入れると人形がポンプを押して井戸水を汲み上げます。


              これはこれでいいかもね…

 「白滝公園」の名は、ここに滝があるからではなく、滝のように勢いよく清水が湧いていることから名付けられたそうです。この日は池に少し水がありました。


        数日前はもっと池の水量が多かったとのことです

こうした湧水を見ると、やはり三島は水の街だな、と思います。


             公園内は夏でも涼しいのでしょうね

公園の横を流れるのは、桜川です。ハヤがたくさん泳いでいました。


          川向こうによさそうな甘味屋があります

お礼を申し上げて解散
 白滝公園で湧水についてのまとめのお話を聞き、解散することになりました。正午終了の予定が午後1時になってしまいましたが、それでも早足で見てきたのですから、本当はもっとゆっくりみるべき街なのです。持ち物にお弁当が書いてありましたが、ルート上では結局食べずじまいでした。

 この後、講師の先生方にみなでお礼を申し上げて、解散しました。昼食を持っている人は、すぐ近くの商工会議所がお休み処として開放されているのでそちらへ、と言われましたが、行ってみると他団体が貸し切っており、入れませんでした。しかたなく大仁のアピタまで行って、涼をとりながらようやく昼食をとることができました。

それにしても暑い日でした。


          最後まで熱心に説明してくださる講師先生 ありがとうです


            “梅花藻の里”の梅花藻にはイトトンボがとまっていました
   
                                             
トップ アイコン
トップ

葉