下大沢の大日如来
小松野道からずっと下った下大沢にある大日如来の石塔です。高さは40cmほど。建立年は昭和のようです。なぜか道に背を向けており、隣に屋根の落ちた石祠があります。落ちた屋根がそのままになっているところを見ますと、そこはかとなく悲しい時代の流れを感じます。
大日さん
稲梓小学校下の日枝神社の西100mの道上にあります。以前から(お地蔵様があるなあ…)と気がついていたので、すぐそばのお宅のおばあさんに伺ってみました。
そうしますと、「あれは大日さんですよ。うちでお世話しています。元は道ばたにあったんですけど、道を広げる工事の時にあそこに移したんですよ。」と教えてくれました。
高さは50cmほど。お顔が半分欠けているのが残念です。光背に「寛政九年」と記されてあります。農作業の牛馬の魂を慰めるために立てたのでしょうね。
馬頭大日両師尊
稲梓小学校入り口の東の畑の中にあります。近くの方のお話によりますと、昔は山裾に馬車道があったので、その傍らに立てられていたそうです。高さは90cmほど。表に『奉請 馬頭大日両師尊』、側面に『天明六年(1786年) 牛 霜月六月』と銘が彫ってあります。
幻の馬頭観音
稲梓から、かの踊り子と一高生が歩いた天川の峠を越えて国道に出た辺りの山肌に、この馬頭観音があります。高さは40cmほど。表に『大正十二年 馬頭観世音 八月丗日』と彫られています。
この馬頭観音は、昨年、国道を車で走っている時にちらっと目に入ったのですが、そのうち夏草に覆われて見えなくなってしまいました。冬になってやっと見ることができたという訳です。いわば幻の馬頭観音ですね。
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