葉

青野道を探索する〜その二
探索2006年4月22日  
 
 一条から登って来る道の方を向いているお地蔵様達の背中側には、青野へ下る道があります。いよいよ今日、ここまで来ることができました。青野道への思いを持ち始めてから今日に至るまで、長かった…。らいおんさんとKAZUさんのお陰です。さ、では青野へ行くことにしましょう。というより、連れてって〜、という感じなのですが。


お地蔵様の背中合わせになって青野道を見たところです しっかりした道がついています

 稜線からお地蔵様までは尾根を辿るのためになだらかな道なのですが、ここからはやや急な傾斜を持つ下りとなります。
 最初はU字型をした踏み跡を歩くのですが、すぐに道は左右に分岐しています。
 左は、電力会社の42号鉄塔へ行く保守道だそうです。ずっと尾根筋を辿っているそうで、あるいは古道をそのまま利用していると言うことも考えられます。

 KAZUさんの調査によりますと、その分岐を右に行き、やがて下るのが、青野へ通じる一般的な道だそうです。しかし、周囲の状況から考えて、この分岐の正面にある薮を真っ直ぐ突っ切るように下るのが本来の青野道の姿ではないかと推理されているそうです。いずれ確かめてみたいものです。



お地蔵様から下って真っ直ぐの方向を見たところです ここが本道!?

 これは帰り道でのことですが、気になったので、ちょっとだけ薮を漕いで、下ってみました。

 そうしたら、微かですが踏み跡らしき窪みが確認されたばかりでなく、ちゃんと赤テープが枝にくくりつけてありました。KAZUさんの推測は正しいようです。おそらくは、傾斜がきついのと、この西に森林保守用の道が通っていることから、そちらが利用されるようになったために、本道は荒れてしまったのでしょう。それにしてもKAZUさんの洞察力にはすごいものがあります…。


     やはりこちらが青野道の本道でしょう

 さて、薮へは進まずに右に進路をとりますと、じきに馬夫石方面の巻き道と分岐する地点があります。そこを左に下ります。
 道は、森林の管理用に作られたのか、踏み跡は細く、ジグザグに折れて下っていきます。途中に倒木が折り重なっている地点があり、迷いやすくなっています。


    こんな感じで下っていきます
 
 慎重に下りていきますと、やがて左から来る沢と合流します。そして、この道の本来の姿が現れてきます。先ほどの本道は、こちらにつながっているのでしょう、きっと。(次回は確かめに来ましょうネ)


        杉林の中の道から本道(?)に合流しました

 本道(?)に入りますと、きちんとした古道らしくなります。(って、「きちんとした古道」ってあるのかな)
 ところどころの木の幹には、道しるべとしてでしょうか、印がつけてあります。


    この道でいいよ、ということでしょうか


       送電線への保守道も分岐しています

 昔の主要産業である炭焼きの窯跡もいくつか見られました。


          炭焼き窯の跡

 途中、山肌が一面倒木で覆われた箇所があります。一昨年の台風の仕業でしょうか。後始末がされていないのが何とも淋しくあります。


      ひどい倒木の有様です

 さあ、いよいよ沢に水が戻り、水音も聞こえるようになりました。里が近いということではないでしょうか。いったい最初の人工物は何でしょうか。


  道は沢の右岸と左岸を交互に下ります

 と、これから進む先に、塩ビパイプが見えました。水源地があるのでしょうか。
 果たしてその通り。KAZUさんが「水源地ですよ。」と教えてくれました。 そう、らいおんサイトで報告されている水源地が、まさにこれなのです。ああ、やっとたどり着きました。感無量。とうとう青野道を辿ることができたのです。


   らいおんさんが見つけられた水源施設がまさにこれです 感激!

 この水源地が、下ってきて最初に見た人工物でした。しかし道はまだ歩道のレベルで続いています。ですので、もう少し歩いてみることにしました。
 
 途中、「ここにはかつて橋が架けられていて、それが流されたのではないかと思うのです。」とKAZUさんが仰います。確かにそんな形跡がある橋台が見られました(画像はありません)。


    水源からパイプが延びています

 さらに下っていきますと、炭焼き窯よりも大きな石組みが2つ並んでいるのが見えました。どうやらワサビの栽培をしていた形跡のようです。


   わさびの栽培施設跡でしょうか 大分昔にやめちゃったようです

 「ここが終点です。」というKAZUさんの声にはっと気づくと、そこにはコンクリートの道が続いていました。


   やりました コンクリの道です 目標貫徹!

 「この先にはお不動様や道標もあるので、歩いてみましょうか。」とお誘いを受けましたが、午後の予定も入っているので、引き返していただくことにしました。でも、これで青野への道が分かりました。ここから先は、いずれ南伊豆側からバイクで来て、辺りの様子を見てみることにしたいと思いました。ともかく、現地でここまで導いてくれたKAZUさんに大感謝です。
                                             
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