3度目の参加
今日は、G藤さん率いる「N泉いきいき塾 伊豆八十八ヵ所巡礼」に3回目の参加をする日です。前回の3月20日の巡礼は春の大嵐に見舞われ、散々な目にあって途中で行程を切り上げました。今日は天気は良さそうです。しかも私の住まいに一番近いところを歩くので、楽しく参加できそうです。
午前7時20分。本郷大橋の袂で待っていると、ご一行の乗ったバスがやって来ました。

バス来たー、ほぼ定刻です
出発
今日のスタートは玉泉寺です。玉泉寺は前回の巡礼で最後に訪れたお寺です。その次は大安寺を訪れるはずなのですが、あえて玉泉寺まで行って歩き始めるという、この律儀な行程はどうでしょう。さすが修行の旅です。
G藤さんのリードで準備体操をします。この辺りは、嘉永七年=安政元年(1854年)3月27日夜間に吉田松陰先生が海渡の志をもって下田港に停泊していた黒船にこぎ出した地。ここ三島神社の境内にも松陰先生の像があります。みなさんに説明をしたかったのですが、あまり出しゃばっても…ネ。

うっ、こ、腰が…
一行は大安寺を目指して間戸が浜海浜公園の脇を歩いていきます。風がなく、日差しも穏やか。今日は春らしい、よい日和です。

まもなく間戸が浜海浜公園 気持ちいい天気です
大安寺
市民文化会館横にある大安寺に到着しました。ここには、薩摩十六烈士の墓があります。時間があれば訪ねてみたかったのですが、それは別の機会にしましょう。本堂の裏には、洞窟に石仏を納めてありました。

大安寺には私、実は初めて来ました

元は何のために開けた穴でしょうか 防空壕でしょうか

般若心経を唱えます
長楽寺へ
本来の順番なら海善寺へ行くべきなのですが、実質的な利をとって長楽寺へ向かうことにしました。
了仙寺の境内を通り(了仙寺は八十八寺の中に含まれていないそうです)、弥治川の畔を歩いて、長楽寺へやってきました。

弥治川はぜひ歩いていただきたかった道です

長楽寺も私は初めて来ました
ここの和尚さんは話をするのがお好きらしく、読経も一緒にしてくださいましたし、その後で北方領土についての話と、拝む時になぜ両手の平を合わせるのか、という講話をしてくださいました。手のひらを合わせる意味、それは、右手は仏様の尊い手で左手は俗界にある人間の不浄な手という考えから、その手と手を合わせることにより、仏様のありがたさにあやかり、幸せになる、というのが意味だそうです。

おしょうさんはお話好き
読経を終えて境内に出ますと、突如kawaさんが登場されました。G藤さんに極上のお弁当を持参されたようです。いいいな〜。G藤さん、大変喜んでおられました。
お寺を出る時には、裏道を通って弥治川に出ました。下田にはこうした細い路地がたくさんあるのです。
ページワンのある路地を通って次の行程に向かいました
海善寺
ここはK子さんの実家の菩提寺であります。立派な山門がまいまい通りから見えます。

立派な山門のある海善寺です
でも本堂はこの鉄筋造りになっています。

皆さん、熱心です
次のお寺は、蓮台寺の広台寺です。G藤さんは市街地にあるお寺巡りの時間に余裕を持って計画されたため、予定より早く着くことになりそうです。
国道135号線を横切り、本郷を歩きます。

我が家のすぐそばを通ります
本郷大橋を渡る時、一時停止違反の車に目を光らせるパトカーが見えました。一時停止はしましょうね、皆さん。

やってる、やってる… 見張ってるー
蓮台寺の広台寺へ
ここは南豆馬車鉄道の線路跡です。ここもみなさんに説明したかったのですが…(まだ言ってる)。

川端康成もこの道を通りました
稲生沢小学校前の丁字路は、きちんと横断歩道橋を渡ります。春らしい中の瀬の風景がいいですねー。

美しい立野橋を渡ります
元下田北高等学校、現在下田高校の下に来ました。校舎も校名も変わっても、この坂だけは変わりません。私が卒業した頃はコンクリートの坂道でしたが。

この坂を登って三年間通いました 懐かしいニャ
広台寺
海善寺から歩くこと35分。広台寺に着きました。数年前に作り直した山門が立派でした。

やっと着きました 広台寺です

庭木の手入れがきちんとされています
裏にある墓地から写真をパチリ。皆さん、めずらしい庭木の品評をしてられます。

木々が生き生きと萌えています

では般若心経を…

般若心経が装丁して飾ってあります

裏山からの景色もいいです
庭木に見とれる皆さん
向陽院
お昼は広台寺でとる予定でしたが、スケジュールに余裕があるため、河内の向陽院でとることにしました。もちろんその前に読経するのです。

向陽院に到着しました

おしょうさんはこの後出かけられるそうです 急げ急げ

なかかな雰囲気のある本堂です
この巡礼に入れていただくのは3回目ですので、徐々に皆さんとも顔見知りになってきました。お昼の時には、思い思いに持ち寄ったおかずが回ってくることがあります。今回は、漬け物とアシタバの二杯酢漬けをいただきました。このアシタバは私も大好きで、いつもおひたしやゴマ和え、天ぷらにして食していますが、二杯酢漬けにするとは盲点でした。自戒は作ってみることにします。

境内で昼食タイム あー、車庫ほしい

お裾分けありがとうです
境内には、蓮台寺鉱山の慰霊地蔵様があります。境内からは山門を通じて見える古道がバイパスに遮られて視界を失っていました。もとはここから対岸へと橋が渡されていたのです。

左にあるの蓮台寺鉱山慰霊地蔵様 中央は高根山に向かう古道です

ここで記念写真を
米山寺へ
お吉が渕からは稲生沢側の堤を歩きます。
「この川ではカワセミがいるんですよー。」などと話しながら行きましたが、カワセミは姿を見せませんでした。残念。しかし皆さん、いい天気ね〜と、春の巡礼を心から楽しんでおられる様子です。

ホントにいい天気でした

松尾地区です 畑もほしいなー
やがて川沿いの道は“お渡りさん”の近くで国道に合流し、細い路側帯しかない国道を歩いてきます。私は「八十八ヵ所巡り」の幟を持って少し先を歩き、対向車に注意を喚起する役をしました。でも道端ののり面にアシタバが自生しているのには驚きました。こんな所にあるんですねー。排ガスで汚れていそうですけど。

米山寺の近くに来ました
稲梓の箕作にある米山薬師は、米山寺というのだそうです。知らなかったです。

日本三大薬師であるという米山薬師です
このお寺は普段、、無住でありますので、特別に管理人さんに開けていただいて、お参りをします。
と、その前に、奥の院に行く山道を発見! 「行ってみよう!」という声が上がり、有志で登ってみることにしました。

この案内板がくせ者でして…
しかしこの案内の立て札が問題でした。「奥の院37.8 m」と書いてあるのですが、小数点に見えたのが立て札を作る時に打ったくぎの頭なのです。ですからほとんどの人は「標高差が37.8mあるんだ。」と思って歩き始めたのです。
結果、ひいひいいながら378mもの山道を登る羽目になりました。

ひいひい、ふうふう… 奥の院を目指せー

まだまだ上にあるようです
10分ほど山道を登って、ようやく奥の院に着きました。思ったより立派な境内と建物があるにはちょっと驚きました。

ここも初めて来ました 米山寺の奥の院です
そういえば10年ほど前の伊豆新聞にSs木先生が「米山薬師の奥に硯石を採った丁場がある」と寄稿されていましたが、どこなのでしょう。この日は分かりませんでした。

奥の院からは下田富士が見えました
奥の院から下ってきました。米山寺は、お寺と言うより薬師堂という感じです

六地蔵様には光背があります

改築きて間もない新しいお堂です
さて、計画ですとこの日は米山寺で巡礼は終わりですが、時間があるので相玉の庚申堂まで行こうということになりました。米山寺を出る前に、東京から来た熟年夫婦がいました。車で八十八ヵ所巡礼をしているそうです。

箕作のストレートを歩きます
深根橋のたもとに、これは珍しい、ピカピカのホンダCB750が停まっていました。このバイク、開発当時は本田宗一郎氏が「こんなでかいオートバイを作って、誰が乗るんだ?」と言ったそうです。当時は画期的な1台だったんです。今ではもっと大きなバイクがいくらでもありますが、発するオーラが違いますね。

K1かK2か… 他県ナンバーでした
相玉までやって来ました。箕作には恒例のこいのぼりが並んで泳いでいました。
庚申堂にて
ようやく庚申堂まで来ました。
現在、このお寺は無住ですが、事前に連絡をしていないので戸は開かれず、般若心経はお堂の前で唱えました。セルシオで巡礼しているご夫婦もやってきました。

贅沢な巡礼の旅であります
庚申堂は駐車場がなく、参道前の道路の見通しもよくないので、気を付けないといけません。

参道を登るご一行 がんばって〜

無人のお堂に向かって一心にお経を唱えます
参道では「左 奥の院」の道標が健在でした。そういえばKAZU氏と初めて会ったのがこの石段でしたっけ。
あっ、この道標についての記述を書き直さなくちゃ(独り言です)
お疲れさまでした
無事、六つのお寺を巡った一行は、金谷旅館へ戻り、千人風呂に入って休憩。長泉に帰られたそうです。お疲れさまでした。 私はお風呂は遠慮し、少し歩いて中の瀬バス停から路線バスに乗って帰宅しました。

ちょうどバスが来ました 乗っちゃえ

たまには路線バスもいいですよ
次回の巡礼は、相玉の庚申堂から横川の太梅寺、そして加増野の報本寺、さらに山を越えて一条の玄通寺までいくそうです。まさに修験道になりそうな山岳ルートですが、どうなりますか…。
帰宅したら、我が家の駄ネコがふざけた格好で寝ていました。しかし、可愛くないニャンですニャ。

またどっか行ってきたニャ、と言いたそう 目が怖いゾ
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